日本人は世界の中でも非常に勤勉であると称されており、事実、労働時間は世界でもトップクラスになっています。この状況は、これまでの社会通念上では勤勉という言葉で済まされてきましたが、ブラック企業問題や過労死問題などが社会的な注目度浴びる様になっている現代社会においては、古い価値観と言えるかもしれません。そこで、現在国を挙げて働き方改革が行われています。
具体的には国側が指針を出し、月当たりの残業の上限時間を設けるなどの動きがあり、労働環境がひどい場合は直接、是正指導なども行っています。しかし、制度的に改善が図られてはいるものの、労働時間の問題に関しては実際に働く私たちの価値観も改善していかなければならないのではないでしょうか?日本のサラリーマンは残業や長時間労働をすることが当たり前になっており、定時に退社をするという選択肢が選びにくいワークスタイルになってしまっているところが少なくありません。
例えば、17時半に終えようと思えば終えられそうな仕事も、19時・20時位までに行えば良いという考えでスケジュールを組み、ダラダラと行うというのはよくある光景です。中には仕事量的に不可能という場合もありますが、全ての人が過度な仕事量を付与されているというわけではないはずです。そのため、仕事にメリハリをつけて働く習慣を身につければ、結果的に生産性も向上し、仕事もプライベートも充実したものとなり、ワークライフバランスもしっかりと取れるようになると言えるでしょう。組織全体が変わるのは時間がかかりますが、まずは身近な自分の仕事に対する考え方、取り組み方から変えていきましょう。